顔の造作だけで分かる3つのキャラクター特性とは

サイエンス

 初めて会った人がどういうパーソナリティーなのかどうか、まず最初の判断材料になるのは外見、特に顔である。そして実際に顔からその人物のキャラクター特性を判断する研究が進められている。

■顔で分かる3つのキャラクター特性

「目は口ほどにものをいう」ということわざや、「顔に書いてある」という表現などがあるように、何も言わなくとも顔や瞳には多くの情報があらわれていることは疑いようもない事実だろう。サイエンスの面からも顔の研究が進められており、今のところ顔から少なくとも3つの“キャラクター特性”がおおまかに推測できるということだ。

1.攻撃性、積極性
 2009年にカナダの研究チームから発表された研究によれば、顔の各部を計測して相対的な横幅の広さを示す指数であるfWHR(High facial width-to-height ratio)と、その人物(男性)の攻撃性に関連性があることが指摘されている。

 実験で参加者は男性の写真をごく短い時間、次々と見せられて、その写真の人物がどれほど攻撃性を持っているか評価した。すると顔の横幅が広い、すなわちfWHR値が高い人物ほど、攻撃的な性格に感じられていることがわかった。そして一方、写真のモデルになった男性のパーソナリティーをテストすると、やはりfWHR値が高い男性が攻撃的な性格的特性を持っている傾向も浮き彫りになった。つまり顔の横幅が広くガッシリとした顔つきの男性は、見た目的にも実際にも攻撃性が強いタイプであるということが示唆されるのだ。

 また別の研究ではfWHR値は男性ホルモンの代表であるテストステロンの影響を受けているといわれ、成長期にテストステロンの分泌が多いと、横幅の広い男性らしい顔になるといわれている。

2.性的指向(Sexual Orientation)
 2015年に発表されたカナダ・ブロック大学の研究によれば、異性愛者か同性愛者かを顔で見分けることができるという。

 性的指向を明らかにしたカナダ人390人の顔を3Dモデルにして顔の構造を比較検証した結果、男女どちらについても顔の造作で異性愛者か同性愛者かがかなりの程度で判別できるということがわかった。

 例えば同性愛者の女性の顔には、上を向いた鼻、おちょぼ口、狭い額、男性的な横幅の広いフェイスラインという特徴があるという。また同性愛者の男性のほうは、ふっくらとした頬、小さい鼻、後ろに傾いた額という特徴があるということだ。

3.パーソナリティー
 2016年に中国の研究チームが発表した研究では、834人の参加者に性格診断テストを受けてもらい、加えて顔の造作を3D技術でキャプチャして、顔の特徴と性格の関連性を探っている。

 具体的には“ビッグファイブ”と呼ばれるパーソナリティーの主要な5因子である、外向性、協調性、良識性、情緒安定性、知的好奇心と、顔の特徴との関係を分析した。

 その結果、男性において協調性と良識性の高さと、高い眉毛の位置、狭い額という顔の特徴に大きな関係性が認められたという。逆に協調性が低い男性の眉は低い位置にあり、アゴが奥まっているということだ。

 また良識性の高い男性は、目尻の上がったツリ目で横に長く、眉毛も長いという。そして上唇が引っ込みがちで頬の筋肉が締まっていて、顔の下半分が緊張している傾向があるといういうことだ。つまり全体的に顔に力が入っているタイプの人物は強調性と良識性が高く、逆に力が抜けてリラックした顔つきの人物は協調性が低く無頓着である傾向があるということになる。

 また、外向性の高い女性の顔の特徴は、突き出した形状の鼻と唇、奥まったアゴ、貧弱な頬の筋肉である。外向性の低い女性の顔はこの反対の顔立ちになるが、特に鼻が低いことが特徴的であるということだ。

 顔つきと性格の関連性を探る研究は引き続き今後も行なわれていくのだが、今のところこのような傾向がわかっていることを覚えておいても損はないだろう。

■アイカラーで性格がわかる

 東アジア人にとって、瞳のカラーバリエーションはあまり多彩ではないが、瞳の色で当人のパーソナリティーがわかるという。スウェーデン・エレブルー大学の研究では、それぞれの瞳の色とパーソナリティーについて解説されている。

●ブラウン/黒
 生まれ持ってのリーダーシップを備えた人物。快活で自己をコントロールする力に優れるが、その代わりというべきなのか、“飲みニュケーション”や運動サークルに加わることなどにはあまり興味がないという。ぜひとも持ち前のリーダーシップ能力を引き出してビジネスの現場で活躍すべきであろう。

●ブルー
 人から早合点されやすく、過小評価されるケースもあるものの、基本的には周囲に頼られるタイプの人物だ。ブルーの瞳の女性は出産の苦しみに特に耐えられるといわれていて、男女共にうつや不安障害に耐性があるというメンタルのたくましさを備えている。バイタリティに溢れ、特にビジネス活動においては、ブルーの瞳の人物を妨げるものは何もない。

●グレー
 理知的でバランス感覚に優れた人物だが、人生観に関わる深い問題や感情について、時おり自分をコントロールするのが難しくなることもある。その理由の一端には“ガードが固い”気質があり、他者のアプローチに対してもなかなか心を開かない傾向がある。しかしいったん打ち解けられればその関係は実りの多いものになる。

●ヘーゼル(ハシバミ色、くり色)
 ユニークで特別な人間であると自認する人が多いという。そのため、知的で自分の能力に自信のある姿勢を貫いている。周囲には真意が分かり難い人物でもあるが、それを乗り越えて周りの協力が得られればその能力を大いに発揮できる。成功できるかどうかは周囲の仕事仲間次第というところもありそうだ。

●グリーン
 自発的でありながら忍耐強い一面も兼ね備えた人物である。クリエイティビティと機知に富み、難しい状況下にあっても即断即決ができる。組織が間違った方向へ進んでいる時などには戦略家として、あるいは緊張を緩和する“外交官”として手腕を発揮できる。

 目の色で性格を判断するというのもなかなかユニークだが、眼の組織形成にかかわるPAX6という遺伝子の働きを根拠にしたあくまでも科学的な研究である。今後の研究の進展を期待したいところだ。

■女性が男性の魅力を判断する時の8つのポイント

 顔や外見の話になると気になるのはどうしたって異性の目だろう。女性は交際する可能性のある男性のどこに注目し、魅力を感じているのか、生活情報サイトの「Life Advancer」が解説している。デートに発展する相手になるのかどうか、女性は次の8つのポイントをよく見ているということだ。

1.顔の毛
 オーストラリアの研究によれば、ヒゲを含む男性の顔の毛はたとえそれが無精ヒゲであったにせよ、剃りあげた顔よりも女性にとって魅力的に映るということだ。女性はやはり顔の毛に男らしさと壮健さを感じているという。

2.筋肉質なボディ
 男性の筋肉質なボディは見た目が良いばかりでなく、我が子にその特性を伝えられることが予測できるため子どもを求める女性にとってはより魅力的に感じられる。

3.ファッションに赤を取り入れている
 交際対象候補として見られている場合、ファッションに赤いアイテムを取り入れていることは大きなアドバンテージであるという。もちろん周囲から浮いてしまわないようなTPOをわきまえる配慮は必要だが、赤は多くの文化で富と権力の象徴であり女性が惹かれる色であるということだ。

4.左右対称性
 これは生まれつきの問題になってしまうが、健康を象徴する左右対称の顔の男性がより女性に好まれるということだ。

5.クッキリしたアゴのライン
 代表的な男性ホルモンであるテストステロンが成長期に多く分泌されることで、力強いクッキリとしたアゴのラインが形成されるといわれている。このアゴのラインは特に排卵期の女性に魅力的に感じられるという。

6.低音ボイス
 低音の声もまたテストステロンが影響しているとされており、健康と男らしさをイメージさせるものになる。そして女性は明らかに出会った低い声の男性を印象深く記憶に刻んでいるということだ。だがそれが災いしてか、女性にとって声の低い男性はより浮気や不倫をしそうに思われる面もある。

7.虹彩環(Limbal Ring)
 黒目と白目の境界線の輪が虹彩環(Limbal Ring)だ。黒やダークブラウンの瞳ではその存在が分かり難いが、ブルーやグリーンの瞳などの色素の薄い瞳では虹彩環が露になる。若年層ほどこの虹彩環の幅が広く大きいことから、その状態を保っている男性は女性にとって若々しく魅力的に感じられる。

8.長身
 高い身長はやはり女性にとって男性性の象徴であり、男性の魅力としてまず最初に来るものであるということだ。もちろん不可抗力の案件であり、左右対称の整った顔立ちと共に残酷な(!?)現実である。

 無造作をモットーに(!?)、外見に無頓着な男性も少なくないとは思うが、実際のところ女性は親しくなった男性の外見をこと細かくチェックしている。それは単に好き嫌いの問題を越えて、優秀な子孫を残したいという本能からくるものでもある。男性にとっては認めたくない現実もあるとは思うが、こうした機会に男性の魅力のユニバーサルな傾向を確認してみても良いのではないだろうか。

参考:「Psychology Today」、「Life Advancer」ほか

文=仲田しんじ

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