女性は男性のどこを見ている? 第一印象で損しないための3つの話題

サイコロジー

「目は口ほどに物を言う」ということわざ通り、目は“心の窓”でもあり、その視線の向かう先を辿れば当人の興味関心もまた透けて見える。今回、最新のアイトラッキング技術を駆使して見えてきたのは、女性が好む男性の体型だ。

■女性はやはり“逆三角形”な男性が好き

 米・テキサスA&Mインターナショナル大学の研究チームが2017年1月に発表した研究では、最新のアイトラッキング技術で女性が男性のカラダのどこに注目しているのかを探る実験が行なわれた。

 18歳から38歳の90人のメキシコ系アメリカ人の女性の実験参加者に、さまざまなタイプの20歳代前半の白人男性の写真を見てもらい、その視線の動きをアイトラッキング技術で追跡して大量のデータを記録した。

 写真の男性はいずれも正面を向いたポーズなのだが、意外なことに最初に視線を向ける場所は男性の胸部であったということだ。その次に頭部、腹部ときてから下半身のほうへも視線を移すということである。つまり視線が向かう先は圧倒的に上半身がメインなのである。

 そして女性が好む男性の外観の傾向も浮き彫りになり、それは胸部が広くてウエストが細い体型である。つまり“逆三角形”タイプのボディということだ。男性は女性のウエストがくびれたボディを好む傾向があると思われるが、それは女性にとっても同じだったのだ。

 男性にとってのセックスアピールともいわれるヒゲや胸毛だが、今回の調査では男性の魅力にヒゲや胸毛はそれほど重要ではないことも判明している。しかし女性の男性に対する好みは生理のサイクルによって変化するという説もあり、女性が男性の性的魅力をどう受け止めているかについてはさらに研究が必要であるといういうことだ。

 ともあれ、女性に対して第一印象を良くするには上半身を鍛えて、お腹に贅肉をつけないことが基本中の基本ということになりそうだ。もちろん深く交流する上でより重要なのは内面的魅力であるとは思うが、最初に好印象を持たれて損であるはずはなく、特に中年期以降の多くの男性にとっては何かと耳が痛くなるかもしれない……。

■体型に難アリでも目指せる“雰囲気イケメン”

 上半身を鍛え、お腹を凹ますことは努力次第で可能なことではあるが、総じて体型の問題は生まれながらの要素も大きいため簡単にはいかない場合もあるだろう。しかし失望することはない。最新の研究では、他者に好印象を与えるのは何も外見だけに限らないことを指摘している。ややもすれば行き過ぎた“見た目重視”の風潮を批判するものでもある。

 ポーランド、イギリス、ドイツ、アメリカ、チェコの国際的合同研究チームが2017年5月に発表した研究では、現代の心理学において人物の魅力を研究する際に、声や匂いなどの非ビジュアル系の要素が極端に軽視されていることを指摘している。人物評価においてまず第一に外見が来るにせよ、ほかの知覚に訴える要素もそれなりの影響を及ぼしており、人はもっと多角的にその人物の魅力を推し量っているということである。

 声と匂いはそれぞれ独立してであれ、組み合わさったものであれ、その人物の魅力に大きな影響を及ぼしていることを、研究チームはこれまでの各種の研究論文を検証することで明らかにしている。

 その人物がどういった人間なのかを判断するうえで、体型はもっとも分かりやすい判断材料になるが、顔に比べればきわめて情報量が少ない。こうした顔や声や体臭といった、体型よりも情報量が多い要素が組み合わさることによって、その人物の印象を大きく左右するものになるということだ。

 体型に自信がなくとも、髪型や声やフレグランスなどを工夫して“雰囲気イケメン”になる道はまだまだ残されているのだ。そしてもしこの“雰囲気イケメン”にハイスペックな能力があるとするならば、好感度は一躍急上昇するのではないだろうか。大いに勇気づけられる話題である。

■初デートでNGな服装6

 お互いが深く理解し合えれば表面的な見た目は重要な問題ではなくなるとも言えるが、深い関係を結ぶ前に立ちはだかる障害がいくつかある。そのひとつが実際に初めて相手に会う初デートでの服装なのだが、一般的に初デートでNGな服装が6つあるといわれている。

1.タイトなTシャツ
 もちろん流行サイクルもあるのだが、アスリート風のボディにピッタリ張りつくタイトなTシャツは初デートにはほぼNGである。上に何か羽織っていればまだしも、タイトTシャツだけで現れると確かにギョッとするかもしれない。

2.メンズのジュエリー
 相手の女性の受け止め方次第という側面もあるが、基本的に初デートではイヤリングやジュエリー類をつけるべきではない。

3.目立つ帽子
 帽子が好きな向きも少なくないだろうが、初デートでは被らないほうが良いということである。

4.グラフィックTシャツ
 絵や文字が描かれたグラフィックTシャツは初デートでは避けたほうがよい。本人は気にしなくとも何らかのメッセージ性を帯びてくるので、誤解を招く危険性もはらんでいる。

5.バギージーンズ
 過度にブカブカしたメンズのバギーパンツは初デートではNGである。もちろんお洒落にコーディネートすることもできるのだろうが、初対面の女性にとってハードル(!?)が高すぎる。

6.スポーツ系スニーカー
 カジュアルファッションに合うスニーカー(アディダスのスタンススミスやヴァンズのスリッポンなど)であればまだしも、スポーツ系やウォーキング系のスニーカーは初対面の女性には受け入れ難いといえる。

 以上、もちろんひとつの参考意見ではあるのだが、納得できる指摘もありそうだ。初対面でわざわざ損することがないよう、外見にもほんの少し気を使ってみて悪いことは何もないだろう。

参考:「SAGE Journals」、「Frontiers」、「Cheat Sheet」ほか

文=仲田しんじ

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