女性はビールに癒しを求めている!? 謎のトレンド「シャワービア」とは?

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 シャワーの最中やバスタブに浸かりながらキンキンに冷えたビールを飲む「シャワービア」がビール好きの間で流行中だという。いったいどういうことなのか。

■謎のトレンド「シャワービア」とは

 今や愛好家のコミュニティもあるほどの人気の「シャワービア」なのだが、「ShowerBeer.org」のサイトによればその楽しみ方はいたってシンプルだ。「ビールを手にして、フタを開け、シャワーを浴びる」だけである。愛好家によればシャワーの最中に冷えたビールを飲むのは「究極のリラックス体験」だという。

 SNSでもシャワービアの話題は過熱していて、インスタグラムには「#showerbeer」というハッシュタグがあり、その“至福の時間”の写真を閲覧できる。いずれもゴキゲンな写真ばかりだ。

 昨年あたりから特に盛り上がりを見せはじめているシャワービアの人気にあやかって、今年早々にはシャワービア専用のビールまで登場している。

「Shower Beer」というそのものズバリの商品名でスウェーデンのビールメーカー「PangPang」から発売されているボトルビールは12オンス(355ml)でアルコール度数は10度とやや高めだ。同社によれは、立ってシャワーを浴びながら3口で飲むのにちょうど良い分量とアルコール度数にしたということである。

 日本語の表現には「風呂上りの一杯」がというのがあるが、風呂上りを待たずに一歩先んじて格別な“最初の一杯”を楽しんでしまおうというのがシャワービアということになる。とすれば、そこには日中は精力的に忙しく働くバイタリティ溢れる人物像が反映されていそうだ。

 その日の仕事を終えた“最初の一杯”を行きつけの居酒屋やレストランで嗜むという向きも少なくないだろうが、確かにそこをガマンしてひとまず帰宅しさえすればすぐにでもシャワービアが楽しめる。忙しいビジネスパーソンは一度試してみてもいいのかもしれない。

■女性はビールにリラクゼーションを求めている

「究極のリラックス体験」とシャワービア愛好家が口にしているように、そもそもビールには気分をリラックスさせる効果があり、特に女性をきわめてリラックスさせていることが最近の研究で指摘されている。

 酒飲みにとって、基本的にアルコールは気分を落ち着かせてくれるものだが、ひと息ついてジワジワと酔いが回ってくれば、饒舌になったり、活動的になったりするタイプもいるのはご存知の通り(!?)だ。またパブやスポーツバーなどではビールのボトルを手にした男たちが大型テレビを見ながら騒がしく歓声を上げている光景などもありがち絵面ジだろう。

 このように快活になるために、あるいは気分を盛り上げるためにアルコールを口にする男性は少なくないのだが、お酒を飲む女性にとってビールは情緒的なリラクゼーションを求めて嗜んでいることが最近の研究で明らかにされている。

 メキシコとフランスの合同研究チームが2017年に「Appetite」で発表した研究では、飲酒経験の積み重ねがどのようにその当人の認知面や情緒面に影響を及ぼしているのかを探っている。

 研究の前提となっているのが、お酒を飲んできた“キャリア”が、その人の認知や感覚、情緒などの形成に強い影響を及ぼしているという理解だ。「食は人なり(You are what you eat.)」というフレーズがあるが、同じように飲んできたお酒の歴史がその人を作るという意味で“酒も人なり”ということになる。

 人々のお酒の遍歴とパーソナリティを分析した研究で、ビールを飲む女性は感情的落ち着きを求めて飲んでいる傾向が判明したということだ。場末の居酒屋など賑やかで活気のある場所でビールを飲みたいと望む男性は少なくないと思うが、女性にとってビールはできれば静かなバーやレストラン、あるいは個室などで飲みたいもののようである。

 そしてこうした環境で落ち着いてビールを嗜んでいる時の女性は、普段よりもより情緒的になっているという。つまりこうした状況下にある女性は科学的に“落としやすい”ことにもなりそうだが……。女性とのお酒では静かで落ち着ける店を選んだほうが何かとよいのかもしれない!?

参考:「VICE」、「Science Direct」ほか

文=仲田しんじ

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